万葉集の「令月」の意味は何だか知っていますか?
海外でも「令」の意味を勘違いしネガティブな報道が有りましたが、これからの新しい年号なので、万葉集の「令月」の意味を正しく知って、
「令和」という新しい年号に使われている漢字の意味や出典された「令月」などの意味・解釈などを知りたいと思い調べてみました。
万葉集の令月とはどんな意味?【「令月」の意味は?】
「令」という漢字の意味には、高貴な・立派な・喜ばしい・おめでたい・清らかで美しい、という意味があります。
「令」の初めの二画は、「集める」を意味する文字で、「令」の次の三画は、「人」を意味します。
「令和」の「令」を「命令」と勘違いする事が多かったようですが、「令月」は「めでたい月」という意味の言葉です。
四字熟語「嘉辰令月」
「令月」とは「何をするのにも良い月」「素晴らしい月」「めでたい月」という意味です。
また陰暦=旧暦の二月の異名でもあります。
「嘉」も「令」も「良い」という意味で、「辰」は「日」の意なので、嘉辰令月は「めでたい月日」の意味です。
令月は旧暦の二月のことでもある。皇太子さまのお誕生日が二月ってのも関係しているのかもしれませんね。
万葉集 「令月」の意味とは?【「和」の意味は?】
「和」は「おだやかな、争いのない」という意味があり、これまでも元号で19回も使われている
「和」は、「昭和」にも使われ、日本を意味するとも言われています。
万葉集の令月とはどんな意味?【新元号の決定理由は?】
安倍総理のコメント
これは万葉集にある『初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す』との文言から引用したものであります。
令和には人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められております。
万葉集は1200年あまり前に編纂された日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく防人や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。
悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく、厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、
一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定致しました。
と言われています。
万葉集 の令月とはどんな意味?【元号の案は6つあった】
新元号の案は以下の6つあったそうです。
令和(れいわ)→決定
英弘(えいこう)
久化(きゅうか)
広至(こうし)
万和(ばんな)
万保(ばんぽう)
「候補のなかで、特に令和の人気が高かった」と明らかにされましたが、この中であれは「令和」がいちばん響きが良いので、納得ですよね。
国学院大学博物館で「万葉集」巻五 版本を公開中

引用:国学院大学博物館
東京都渋谷区に有る国学院大学博物館では、1年以上前から準備を進めてきたという、和歌を守り伝えた人々や書物に焦点を当て、古代から近代に至るまでの歌書を通して和歌の魅力を伝える企画展「和歌万華鏡-万葉集から折口信夫まで-」を開催。
期間:6月23日まで
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)
入館無料
4月29日~5月2日、5月27日は休館。「万葉集」版本は企画展開催中も継続して展示する。
まとめ
いかがでしたか?万葉集から出典された新年号の「令和」。
様々な憶測も有りますが、ポジティブにこれからの未来を担う新年号に使われた漢字の意味を再度学ぶことが出来て良かったと思います。
そして、日本の古書である万葉集の素晴らしさを改めて痛感し、改めて読み返したいと思いました。
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