バラの育て方って初心者には難しそうだな。。。と思っていませんか? バラの育て方は地植えでもそれほど難しくないんですよ。
たくさんの種類や品種があるので、初心者さんでも育てる場所にあった種類をきちんと選び、剪定、病気などの基本を押さえれば地植えでも毎年美しい花を咲かせてくれます。
バラを初心者が地植えする時のポイント5つ
初心者さんでも地植えで薔薇を育てる場合に注意するポイントを紹介します。
1、バラが元気に育つ条件を知る。
バラを地植えで育てるのであれば、最低でも1日3~4時間は日光の当たる場所に植え付けてあげて下さい。
苗を植える穴は苗の根鉢よりも大きく掘る必要があり、バラの場合はおおよそ「直径、深さとも50㎝前後」の大きな穴を掘る必要があります。
2、薔薇を育出る土を選ぶ
薔薇を育てるためには土も大事です。
元の庭土の性質によってその土に何をどのくらい混ぜてから植えるかを決めておいて、混ぜ込む素材を購入しておきます。
粘土質なら腐葉土や川砂、赤玉土を混ぜて水はけの良い土に改良。
痩せ土なら掘り出した土は使用せずにバラ専用土や、ホームセンターで手軽に購入できる「花と野菜の土」等に、良質の赤玉土、腐葉土、堆肥などを混ぜたものを使って植え込むと良いです。
私の家の花壇は粘土質だったので、大きめの鉢にバラ専用の土を入れて植え替え、地面に鉢ごと植え付けたところ、問題なく育ってくれました。
地植えは一度植え付けてしまえば、水やりや施肥の頻度も少なく済むので、鉢で育てるよりも手がかかりません。
3、良い苗を選ぶ
初心者の方がきれいなバラを育てるには、「育てる場所にあった種類の苗を選ぶこと」が大切。ツルを生やすものやミニバラと呼ばれる小さなもなど育てる場所にあったサイズ、育ち方のものを選びましょう。
4、薔薇の開花周期を知る
バラが見頃を迎えるのは主に5〜6月の春と9〜10月の秋で、開花周期には3つのタイプがあります。
★四季咲き性は
四季を通じて、伸びた枝先に規則的に繰り返し花を咲かせるので、施肥の回数や剪定回数が多くなったり、こまめな病虫害対策も必要。
★返り咲き性
季節や条件によって伸びた枝先に花を咲かせます。
★一季咲き性
一年に1度だけ、5〜6月に花を咲かせます。この季節に向けて手入れをすればよいので、管理は比較的楽。
5,バラの樹形は3種類
バラの樹形には3タイプあります。初心者でも育てやすいものを選びましょう。
つる樹形
枝が2m以上に伸び広い庭で壁やアーチなどの構造物に誘引して育てるのが適しています。
半つる性樹形
半自立する樹形です。枝がしなやかで1~2mと長く伸びますが、つる樹形ほどは伸びないので小さな庭で小型のつるバラとして扱うのに最適。
木立ち性樹形
支柱などの支えがなくても自立できる樹形。ブッシュローズとも呼びます。
バラの育て方【新苗と大苗の違い】
バラの苗には「新苗」と「大苗」が有ります。新苗は冬に接ぎ木して作られた苗のことで、春頃に販売され、価格は安いのですが花が咲くまでに数年かかります。
大苗は春から秋まで育てた苗を堀り上げて販売しているもののことで、秋〜春頃に販売され、根を張って株が充実している反面、新しい土に根付くのが新苗よりも難しいというデメリットがあります。
初心者の方がバラを育てる時は、大苗か既に大苗を鉢に植え付けて育てた苗(6号鉢)が入った物がお勧めです。
苗が入っている鉢は、運搬を考慮して株の大きさに比べて小さなサイズになっていることが多ので、植え替えが必要です。
薔薇には専用の土があるともっといいです。楽天市場でもかえますよ。
「新苗のバラの植え付け」
新苗はこれから根が成長するものなので、地植えするには適度な大きさが必要。まずは鉢栽培で1~2年は鉢で育ててから地植えしてください。
※4号サイズの新苗はまだ子供の苗。地植えにするには早いので、購入時の苗ポットや鉢よりも一回りほど大きな鉢に植替え、適度な大きさになるまでしっかりと育ててください。
バラの育て方のポイント6つ
地植えで上手にバラを育てるためには、ポイントがあります。
1、バラの根を蒸れさせないこと
バラは蒸れない環境だと根を張って元気に生長します。そのために準備するのが、水はけのよい土です。土はバラ専用の培養土を使うと簡単ですよ。
バラは、新苗なら春から初夏、大苗なら真冬を避けた秋から春の間に育てはじめてください。
2、水やりの方法
バラの苗を買ったら、まず植え替えましょう。
地植えのバラは、植え付けてから2週間くらいは水をやりますが、その後は基本的に水やりはしなくてOK。
猛暑で極端に雨が降らない場合には、水やりをします。
3、花がら摘み
四季咲き性の品種を育てている場合は、春の花が咲き終わった後に、花の下の茎を数節つけて切っておきましょう。
こうすることにより、7月初め頃の二番花の開花が期待できるようになります。
これは花後の剪定といわれるお手入れ作業の一つです。
野生種や一季咲きのオールドローズは花がら摘みはしません。
秋に花がらのところにできる可愛らしい実(ローズヒップ)を楽しみましょう。
4、肥料のやり方
肥料は、四季咲き性品種と一季咲き性品種とでは、施肥の回数が異なり、バラ専用の肥料もあります。
元肥(もとごえ)
植え付け時、すべてのバラに固形の発酵油かすなどを施します。
寒肥(かんごえ)
12〜2月に、すべてのバラに固形の発酵油かすなどを施します。
お礼肥え(おれいごえ)
5月下旬〜6月下旬(春の花の開花後)に、鉢植えのバラと四季咲き性品種と若い苗に固形の発酵油かすなどを施します。
成株になった地植えの野生種や一季咲き性品種には必要ありません。
追肥(ついひ)
8月下旬〜9月上旬に、四季咲き性品種と若い苗に固形の発酵油かすなどを施します。
成株になった野生種や一季咲き性品種には必要ありません。
5、剪定の仕方
バラは基本的に、切らないと花が少なくなったり、咲かなくなったりします。
切るのを怖がる人もいますが、たとえ切るところを間違えても枯れることはないので、安心して剪定しましょう。
切るタイミングは冬、そして品種によっては夏にも剪定が必要です。
冬剪定
12月下旬から2月に、春にたくさんの花を咲かせるために行います。全てのバラに必須の作業です。
夏剪定
8月下旬から9月初旬に、四季咲き性のブッシュ(木立ち性)樹形の品種のみ剪定します。
どこをどのように切るのかは、品種や株の状態によって最適な切り方があるんですよ。
太い枝に良い花が咲く品種
太い枝先を作る事で毎年安定した開花を得る事が出来ます。
剪定を施す施さないで枝の寿命は異なり、剪定を適切に施す事で、太く開花に耐えうる枝を発生させます。
中輪咲きの品種
大輪種よりは細い枝まで開花が起きます。
基準は鉛筆より一回り細い枝まで開花が得られ品種によっては無剪定でも開花は起きます。
小輪咲きの品種
剪定を必要としないほど花付きが良く細い枝先まで花の咲く性質の品種が殆んどです。
6、花後、生育期のシュート処理
バラの地植えでは、春の花が一段落すると梅雨から秋頃にかけて株が成長を始めるので、地際や枝の途中から元気の良いシュートがビュンビュン伸びてくる事が良くあります。
このシュートの処理はバラの系統ごと、品種ごとに違うので一概に説明するのは難しいです。
新しく伸びた枝に翌春開花が起こる事はつるバラ全てに共通しています。シュートに開花が起こる事も共通しています。
バラの病気
バラがよくかかる病気は「うどんこ病」と「黒星病(黒点病)」です。
地植えの場合は栽培環境を変えることが難しいため、薬剤を使った早めの予防をしましょう。
初心者の場合は「耐病性・強」という項目の品種のバラを選ぶとよいでしょう。近年は病気への耐性がある品種が多く生まれています。
うどんこ病
春から初夏、秋に発生し、新しい枝や若葉が、白い粉をかけたようになります。
進行すると茎や葉がねじれたように萎縮します。放置しておくと全体に広がって枯れることがあります。
■発生したら、殺菌剤または納豆菌などで防除できます。
黒星病(黒点病)
主に梅雨明け頃から発生し、バラの葉に黒い斑点ができます。
黒点病にかかった葉はやがて黄変し、落葉します。
落葉が著しいと光合成ができず、株の生育が悪くなるので夏以降の花が咲かなくなることがあります。
肥料などをきちんと施していて株自体に体力があれば、新葉が再び芽吹いてくるので、枯れることはありません。
■まずは株を丈夫に育てておき、発生して、気になるようなら殺菌剤などで防除。
バラは初心者でも育てやすい品種が有る
いかがでしたか?地植えのバラの育て方の参考になりましたでしょうか?
栽培用のバラは切り花として売っているバラと違い良い香りもしますし、自分で育てた花が咲くと心にも豊かさが出来るように思います。
土いじりは精神をリラックスさせてくれるので、是非バラの栽培を始めてみてはいかがでしょうか?
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