蓮の花の見頃時期と京都の名所!睡蓮との違いや花言葉もご紹介します!

ライフスタイル
引用:ごきげんびーんず

紫陽花が終わると、そろそろ蓮の花時期ですね。今年も京都の夏蓮の花愛でる時期が近付いてきました。

 

仏教の世界で、「蓮」「睡蓮」現生と浄土を思わせる不思議な花。夏の京都で、これらの花を愛でるのも心が癒されて良いですよね。

 

ですが、一つ気になる事が有りませんか?「蓮」と「睡蓮」は違うのでしょうか?

この記事では蓮の花と睡蓮の花の名所や見頃と共に、睡蓮違いについてまとめてみました。

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蓮の花の見頃時期と京都の名所!【蓮の花と睡蓮の違い】

蓮と睡蓮の違いで一番わかりやすい場所が花のつく場所と葉の形です。

 

は、水面より高い所花や葉をつけ葉の形が丸なっています。それに対して睡蓮は、水面に浮かべたように低い位置でを咲かせの形状も真ん中から切れ目が入っているのが特徴。

引用:花問屋アソシエ

睡蓮には班入りの葉や紅い葉などもありますが、蓮の葉には、緑色のものだけしかありません。

 



は地中の地下茎から茎を伸ばし、その茎には通気性のための穴が通っていて水面より高く花や葉をつけるのが特徴で葉の形状は円形をしていて、撥水性があります。

 

蓮の根茎は食用にもなるレンコンですが、花を観賞する品種は細いため食用にはなりません

 

仏教思想を代表する植物の1つで仏閣のお堂でもモチーフとして良く見られ、花や葉、花びらが散った後の花托が切り花として仏前に供えられます。

 

花の見ごろの時期は、7月~8月で白やピンク色の花を咲かせ、咲く時間帯は、早朝に咲き始め昼には閉じてしまいます。

 

日本に咲いている睡蓮は、ヒツジグサといわれるものだけです。

引用:花言葉一覧

この睡蓮の特徴は、白い花を午後の未の刻頃に咲かせます。比較的水位が安定している池などに生息し、水面近くに花を咲かせます

 

葉の形は円形から広い楕円形をしていて、葉の中心付近に葉柄がありその部分から深い切れ込みが入っているのが特徴です。葉にあまり撥水性はなく気孔が葉の表面にあるのも睡蓮の特徴だといえるでしょう。

見ごろは5月下旬~7月の中旬まで楽しむことができます。

 

「双頭蓮(そうとうれん)」という突然変異で1本の茎から2つの花が背中合わせに咲く大変珍しく、古来より縁起の良い、吉祥の印といわれている蓮を見れる場所もご紹介します。

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蓮の花の見頃時期と京都の名所!

蓮の花の名所と見頃の時期、おすすめポイントをご紹介します。

三室戸寺(みむろとじ)

引用:三室戸寺

ハスの時期:7月上旬~8月中旬

本堂前の「蓮園」には、100種、250鉢の色とりどりの蓮(はす)が咲きます。

 

珍種の蓮『大洒錦』、有名な大賀ハス古代バス青円寺ハス陽山紅ミセススローカムなど6月下旬より8月上旬にかけて咲きほこり、 極楽浄土のような光景を見ることが出来ます。

 

「双頭蓮(そうとうれん)」という突然変異で1本の茎から2つの花が背中合わせに咲く、大変珍しく、古来より縁起の良い、吉祥の印といわれている蓮が有ります。

 

毎年7月10日前後の金曜には「蓮酒」を楽しむ会が開催されています。

引用:朝日新聞

蓮の葉に酒を注ぎ茎を通して頂きます。 ハス酒を楽しむ会」は、健康・長寿を願う慣例行事で、用意された蓮の葉と日本酒が昼までになくなってしまうという人気のイベントです。

 

【蓮園の開園】

期間:令和元年6月下旬~8月上旬頃

時間:8時30分~16時30分

アクセス:京阪宇治線三室戸駅から徒歩15分

三室戸寺公式サイトはこちら

法金剛院(ほうこんごういん)

引用:関西花の寺

ハスの時期:7月中旬~8月上旬

平安貴族「清原夏野」の山荘でしたが、待賢門院(たいけんもんいん)により伽藍が建立され現在のような姿になりました。京都では「蓮の名所」としても有名。

 

蓮は早朝がもっとも美しいと言われることから、早朝拝観が可能です。昼間には花が咲いていない場合もありますのでぜひ早朝に足を運んでください。

 

境内の東にある「苑池」は、待賢門院が極楽浄土の様子を庭園に映したとされています。
水面一杯に咲く蓮の花は正に極楽浄土思わせます。ぜひその素晴らしい景観を楽しみに行ってみて下さい。

住所:京都府京都市右京区花園扇野町49

アクセス:JR京都駅から市バスで40分

JR嵯峨野線花園駅から徒歩で5分

法金剛院公式サイトはこちら

 

天龍寺(てんりゅうじ)

引用:ザ・京都

ハスの時期:7月初旬~8月上旬

天龍寺の放生池ではになると美しい蓮の花を見ることができます。石橋を挟んで咲いている蓮の花は本当に素晴らしく見ごたえが有ります。

 

仏教では不殺生の教えを説いていますが、放生池(ほうじょうち)捕らえた生き物を放つ池という由来があるそうです。

 

重要文化財指定になっている勅使門を彩る大輪の蓮の花。早朝の7時からで無料で拝観が出来ますので、ぜひ夏を感じに出かけてみて下さい。

 

また、夏季には大方丈前に咲く桔梗の花を目にすることも出来ます。例年6月下旬~7月下旬と9月上旬から下旬の2回咲き、比較的長い間見ることができますので、蓮の花と合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

アクセス:JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅から徒歩13分

天龍寺公式サイトはこちら

大覚寺

引用:散策日記

ハスの時期:7月初旬~8月上旬

弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山として知られ、明治時代初頭まで、天皇もしくは皇統の方が住職を務めた皇室ゆかりの門跡寺院。日本で最古の門跡寺院で、狩野永徳の障壁絵があることでも有名です。

 

大覚寺の東側に「大沢池」があり、離宮嵯峨院造営にあたり中国の洞庭湖を模して作られました。

夏は蓮の花が大沢池を埋め尽くすように、咲き乱れ夏の風物詩となっています

 

アクセス:JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅から徒歩17分

大覚寺公式サイトはこちら



平等院

引用:平等院

ハスの時期:6月下旬~8月下上旬

宇治の「平等院」は、源氏物語「宇治十帖」の舞台にもなった場所。貴族の別荘でもあった為源氏物語にも登場していますよね。

藤原道長の死後、宇治殿(うじどの)から寺院として改められました。

 

平等院純白で、本尊の阿弥陀如来造の後壁と同じ蓮であると言われていて1999年発掘調査が行われた時に、地層から種が発掘され、その後「平等院蓮」とよばれ、夏の平等院を美しく彩っています。

 

境内全体何十もの蓮の鉢が設置され、浄台蓮、漁山紅蓮、金輪蓮など様々な種類の蓮が楽しめますし、阿字池の南東側では、水連が5月下旬から9月頃まで咲いています。

アクセス:JR奈良線宇治駅から徒歩10分
京阪電鉄宇治線京阪宇治駅から徒歩10分

平等院の公式サイトはこちら

立本寺

引用:ヤフーブログ

ハスの時期:6月下旬~8月中旬

京都市上京区にあるお寺で、四条大宮にあった妙顕寺龍華院が、始まりと伝えられ、境内には、石田三成の軍師だる島左近らのお墓があります。

また、京都の隠れた桜の名所。そして、蓮の花も楽しめるお寺となっています。

本堂前には蓮鉢があり約80の蓮の花が夏を彩っています。町中にあるお寺なので、観光客も少なく近所の方が時折通りかかるくらいなので、静かに散策出来ます。

住所:京都市上京区七本松通仁和寺街道上ル一番町107

アクセス:JR円町駅で下車、徒歩約7分。

 

東寺(教王護国寺)

引用:ライントラベル

ハスの時期:7月中旬~8月上旬

「東寺(とうじ)」と言えば、昔から、四国八十八ヶ所巡礼は東寺で出発のご挨拶をして、奥の院で巡礼終了のお礼をする、と伝えられている寺院。

 

夏には国宝の五重塔の北、瓢箪池に蓮の花が鮮やかに咲いています。早朝に花を咲かす蓮は、昼過ぎには花を閉じてしまいます。泥の中から、美しい花を咲かす蓮の花はお寺には欠かせない花ですよね。

 

京都駅からも近く、開門が早朝5時なので、蓮を楽しみたい人には散策がてらに立ち寄るにはもってこいの場所だと思います。

アクセス:JR京都駅から徒歩15分

東寺公式サイトはこちら

 

萬福寺

引用:gooブログ

ハスの時期:6月下旬~8月上旬

京都宇治にありながら、中国の高僧が開祖の珍しい歴史をもっています。明朝の建築が不思議な雰囲気をかもし出し、庭園も全てが中国様式という珍しい寺院です。

 

一つの茎に二輪の花がつく珍しいハス、「双頭蓮」が有ます。双頭のハスは古来、縁起の良い「瑞兆」(ずいちょう)の花とされ中国では皇帝にも献上されたそうですよ、日本でもなかなか見れないので是非見に行ってください。

 

蓮の花の種類は60、150鉢で参道から放生池、中和園の池で楽しめます。また、天王殿前にある池では、睡蓮も見られますよ。

アクセス:京阪宇治線黄檗駅から徒歩5分

萬福寺の公式サイトはこちら

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蓮の花の見頃時期と京都の名所!【蓮の花言葉】

蓮の花言葉を紹介させていただきます。蓮の花言葉はそのほとんどが仏教に関係のあるものになっていますので、それぞれの花言葉を由来とともに紹介します。

 



「清らかな心」

清らかな心は仏教と密接な関わりからつけられた花言葉です。
仏教では泥水の中から美しい花を咲かせる姿から蓮を仏の智慧や慈悲の象徴としました

 

そしてよい行いをした者は死後に極楽浄土で、蓮の花の上に生まれ変わるという思想があり、極楽浄土は蓮の花の形をしているとインドでは言い伝えられています。

 

「神聖」

仏教では蓮はもっとも神聖な花とされています。これは生まれたばかりのお釈迦様が歩きだしたとき、足跡から開花した蓮の花の上に立ったお釈迦様が「天上天下唯我独尊」と言ったことが関係しています。

 

「離れゆく愛」

これは蓮の花の生態からつけられた花言葉で、蓮は花が夏の短い時期しか咲かないこと、咲いたとしても早朝に咲いた花は昼には閉じて4日後には散ってしまい散る時に花びらが1枚1枚散ってゆくようすからつけられた花言葉です。

 

「雄弁」

仏教だけでなくエジプトでも蓮の花がよくモチーフにされています。 この花言葉はエジプト神話に登場するオシリスに関係していて、話術が得意で雄弁だったオシリス王に蓮を捧げていたところからきているそうです。

 

「沈着」

古代中国では蓮は俗人に染まらない君子の花と言われていました。

 

君子とは徳が高く品位のある人格者のことを意味し、「君子危うきに近寄らず」のことわざにも出てきます。 清らかな物として扱われ物事に動じず冷静沈着な君子を表した花言葉です。

 

「救済」

お釈迦様は「人生は苦しみであり、苦しみ無しに人は悟ることができない」と教えられています。

悟りの世界とは、迷いの無い心の安定の地といった意味があり、この花言葉は仏様に向かって「わたしも貴方のように悟りの世界に連れて行ってください」と願いを込めた花言葉です。

 

「休息」

早朝に開き、午後になるにつれて少しずつ閉じてゆく蓮の花の規則正しく開花するところからこの花言葉がつけられました。

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蓮の花の名所で暑い夏に涼しさを求めに行きましょう

いかがでしたか?夏の花である蓮の花の名所と見頃の時期睡蓮との違い。蓮の花言葉をご紹介しました。



京都の夏は暑いとよく言われますが、池に咲く蓮の花を見ることで少しは涼しさを感じて頂ければと思います。

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