イスタンブールへの旅行を計画中だけど、現在の治安は実際の所どうなのか?気になりますよね。
ここ数年のテロの影響を受けて、安全ではないというイメージがあったトルコ・イスタンブールですが、最近ではテロも落ち着き、徐々に観光客を取り戻しつつあります。
この記事では、外務省の情報や実際に生活している友人たちからの情報をもとに現在の治安についてご案内したいと思います。
イスタンブールの治安2019年現在は?
引用:イスタンブール新空港
空港では空港の建物に入るためのセキュリティーチェックもあって、飛行機に乗らなくとも、この検査を通過しなければ空港に入れません、
これはトルコ全土の空港で以前から実施されています。
実際、ここしばらくは大きなテロも起きておらず、観光客が以前のようにかなり戻ってきていて、街の至る所に警察官や軍隊が配置されていて、他の街と変わらない平穏な日常生活を送ることができます。
これはテロなどが頻発するずっと以前から設置されています。
ショッピングセンターや外資系ホテル、国鉄の駅、銀行など人が集まる場所には手荷物検査があり、地下鉄の駅にも警備員が常駐しているので安心して利用できます。
外務省の海外安全ホームページによれば、2019年7月現在、イスタンブールの危険度はレベル1となっていて、十分に注意さえしていれば、安全に旅行できる都市です。
イスタンブールの治安2019年現在気を付けることは?
イスタンブールの旅行中は、他の国への海外旅行と同様に、スリや置き引きには十分に注意しなければいけません。
日本ではカフェやレストランに入って席をとっておくために荷物を置いておいたりしますが、すぐに取られてしまうので絶対に貴重品は肌身離さず持っておきましょう。
ブルー・モスクやアヤソフィア、トプカプ宮殿などがあるスルタンアフメット地区には、必ずと言っていいほど、ほとんどの旅行者が足を運びます。
観光客を狙った犯罪者も多いのは確かです。筆者は実際には犯罪には巻き込まれませんでしたが、トプカプ宮殿近くのお店は危ないと誰もが言いますので気を付けて下さい。
アヤソフィアなどの近くで「あなたの写真を撮ってあげる」と親しげに近寄って来て、断り続けてその場から立ち去っても、しばらく跡をつけてきて延々と話しかけられるとか、、、、
親切心で助けてくれる人も実際にはいるのですが、犯罪に巻き込まれてからでは遅いので、少しでもあやしいと思ったら関わらないようにしましょう。
この辺りでは「○○へ連れて行ってあげる」「おいしいレストランを教えてあげる」と容易に声をかけてくる人も多いので注意が必要です。
イスタンブールの【ホテル・宿泊施設】
毎日部屋を掃除してくれるホテルが多いと思いますが、その際は貴重品などは出しっ放しにしないなどの基本的な配慮は必要。
ホテルを予約する際にセーフティーボックスがあるかどうかの確認をしておくのもよいですが、貴重品は肌身離さずが一番です。
朝食をホテル内のレストランに食べに行くときも、部屋には鍵をかけるなど、ホテル内にいるときでも小さな心がけを忘れなければ、ほかの国と同様、安心して宿泊することができます。
イスタンブールの街並みは整理されていて街灯もあるし、観光客が定番でいくようなスポットには必ずと行っていいほど警察官もスタンバイ。
全く知らない人について行ったりするのはやめましょう。親切な人だと思っていても狙いはお金の可能性がかなり高いです。
なるべく人通りの多いエリアにホテルを取っておくのもおすすめ。
旧市街:アクサライ付近は要注意
イスタンブール旧市街では、アクサライ付近は治安があまりよくないことで有名です。ナイトクラブや街娼も多く、ホテルでは盗難被害も報告されています。
ホテルのランクは3つ星以上が良い
宿泊するホテルのランクにもよるとは思いますが、ホテルのスタッフが客の荷物をひったくることも無きにしも非ずです。パスポートのコピーを常に持っておくことも大切です。
筆者は3つ星以上のホテルでトラブルは経験していません。
スーツケースなどは外出する際は開けっぱなしにせず、鍵をかけておくなど、細かいことですが心がけておくと安心です。
私はそのような被害にあったことはないですが、女性の1人旅は料金よりもセキュリティーを重視するのがおすすめです。
イスタンブールの【交通機関】
引用:裏辺研究所
イスタンブールの公共交通機関としてトラムや循環バス、メトロなどがあります 。市内をくまなく網羅しているので、旅行中でも利用するかたが多いです。
昼間などの空いている時間帯は、日本と同じように特に気をつけることはありませんが、朝や夕方から夜にかけてのラッシュ時は、路線によってはかなり混み合いますので、手荷物には特に気をつける必要があります。
トルコのタクシー利用は特に注意しましょう
トルコ人でもトルコでタクシーを利用する際注意が必要です。
旅行客や在住の外国人でもメーターが初期化されているかもきちんと確認しておく必要があります。
絨毯詐欺、タクシー詐欺は昔からよくあります。
日本語でたくみに話しかけてきて仲良くなり、ごはんに連れて行ってくれたりちょっとした観光案内をしてくれたあとに絨毯屋さんに連れて行かれ、高額な絨毯を買うまで解放してくれない、、、
タクシーも、外国人相手だとわかれば、わざと遠回りしたり、前の人が乗ったぶんのメーターをそのままにして走行し、高額な請求をする、という手口もよくあります。
そもそも日本のタクシードライバーと違い道を知らない。同じ名前の場所が沢山あるので、降りたら全く違う場所だったり、途中でおろされたり、田舎から出稼ぎで来ている人がほとんどなので道案内が必要です(´;ω;`)。
メトロやバスなどの交通機関が一番安全に目的地にたどり着ける
メトロやバスでは日本のスイカのようなチャージ式イスタンブールカードや一回限りのカードを買って利用するようになっています。
支払いの際にトルコリラを使える場合はほとんどないです。トラムやミニバスは現金のみですが、メトロやマルマライなど公共交通機関を利用するほうが比較的安心して移動できます。
乗り方はほとんど日本と変わらないですが、地下鉄のエスカレーターのスピードがめっちゃ速くて要注意です。
【ショッピング中に注意する事は?】門が20個もある!
引用:グランドバザール
イスタンブールの大規模なショッピングスポットといえばグランドバザールとエジプシャンバザールが有名ですよね。
グランドバザールには20を超える門があり、各門に警備が立っています。バザールに入る際は金属探知機のようなもので手荷物をチェックされます。
バザールは地元の人や観光客でとても混みあっているので、買い物に夢中になっている間にかばんからパスポートや財布をとられるということがないように注意する必要があります。
また、向こうから声をかけてきて、人目につかない離れた絨毯屋に連れて行き、高額な絨毯を購入させる、など絨毯関係の犯罪もあるので、買う気がない場合は毅然とした態度で断りましょう。
引用:エジプシャンバザール
エジプシャンバザールの近く、エミノニュの問屋街は観光客よりも地元の人が多いため、それほど犯罪被害は多くはありません。
特に土曜日はごった返して歩くのも大変なので、手荷物や貴重品には十分に注意して買い物する必要があります。
問屋街ではゲートナンバーを写真に撮っておくと迷わない
問屋街は迷路のようになっていて、細い小道に入ってしまうと方向感覚が鈍って全く知らない場所に出てしまう、人気のないところで迷ってしまう、ということがあります。
メインストリートから外れないようにするのが良いと思いますよ。
私は、ゲートナンバーなどが上の方に書かれれているので写真を撮っておきます。
バザール内では、巧みに日本語で話しかけてくるひとがとても多く、うまく言いくるめられて、高額な買い物をさせられないように注意。バザールの方も断られることには慣れているので、いらない時はハッキリ言って大丈夫ですよ。
最近では女性だけの旅や一人旅、個人旅行でもトルコを訪れるひとが増えています。
安全に旅行を楽しむために、一番大切なことはパスポートの管理。
パスポートは何枚かコピーして荷物に分けて忍ばせておくと安心です、
出来れば日本語は最低限がよい
特に日本人女性が一人で歩いていると声をかけられる頻度がかなり高くなりますので私は日本語以外の言葉を使うようにしています。
犯罪に巻き込まれてからでは遅いので、甘い話にはついていかないことも大事です。
トルコは英語を話せる人が少ないので、無視してもダメな場合は日本語とトルコ語はなるべく使わず英語を使うようにしています。これも少しは防犯に役立っています。
夜はホテルで過ごしましょう
夜遅くに一人で出歩くのも、日本ほど安心ではないので、夜はなるべく早くホテルに戻るようにしましょう。地元民でも必要でない限り女性が1人で外出することはありません。
女性のかたはおしゃれして旅行したくなるでしょうが、トルコはイスラム圏なので、露出を控えた服装にすることもトラブルに巻き込まれない心がけの一つです。
新市街には危険エリアがある
イスタンブールの新市街のタクシムあたりにはクラブやバーなどがあり、若者の遊び場になっています。
広場ではときどきデモも起きますし、現地の人も近づかない危ないエリアが直ぐ近くに有るので、夜や記念日などの時は要注意の場所。近づかないのが無難です。
夜の旧市街も要注意
夜になるとスルタンアフメット地区のアヤソフィア博物館やブルーモスクがライトアップされ、昼間とは全く違う雰囲気を楽しむことができますが、見入っている間にスリなどにあわないよう気をつけることも大事です。
イスタンブールのロカンタで荷物の席取りはNG
引用:トリップアドバイザー
トルコにはロカンタという大衆食堂があり、ロカンタでは、自分で席をとって、バイキングのように並んでいる料理を取りわけてもらい、注文した分だけお会計を済ませて、席に戻って食べる、というシステム。
リーズナブルで現地の人々もいるので、トルコにいる実感がわきますよ。
このとき、店内が混んでいるとどうしても先に自分の荷物などで席を取って、料理を注文しに行きたくなりますが、置き引きなどの被害が起きるので、筆者は何時も空いている時間帯に席を取らず、先に料理を選び会計してから席に着くようにしています。
【エミノニュ・ガラタ橋付近】比較的安心エリア
引用:
旧市街と新市街を結ぶガラタ橋付近、そしてイスタンブールの交通の要所エミノニュ付近は犯罪のにおいはほとんどしません。
このあたりはシーフードレストランや、B級グルメの名物サバサンドをはじめ、スィミットというゴマ付きのパンやトウモロコシ、焼き栗などの屋台が多く並んでいます。
サバサンド注文していると、ティッシュやピクルスを売りつけに来ますが、いらなければ断って段丈夫です。
焼き栗やは複数の人数で行くと、人数分売りつけるので、気を付けて下さいね。主人が買う時には何時も少し離れて他人の降りするようにしています^^;
また、船に乗り降りする人がひっきりなしに行き交っているので、スリなどには十分に注意しましょう。
【アジア側・カドゥキョイ】車に注意!
引用:地球の歩き方
アジア側の庶民の街、カドゥキョイは、ヨーロッパ側の旧市街を歩くほどは警戒して歩かなくてもいいエリアです。
ただ、カドゥキョイは住宅地も多く、地元の人がかなり荒い運転で細い道を運転していることも多いので、事故に巻き込まれないように気をつける必要があります。
イスタンブールの治安2019年現在【外務省による危険レベルは?】
トルコ最大の都市、イスタンブールにおける危険レベルは1です。
2016年から2017年前半にかけてはイスタンブールでの観光客はとても少ない印象でしたが、最近では観光客も戻り、元の活気を取り戻してきています。
大規模なテロは最近は起きていませんが、治安当局によるISILのテロ組織関係者の拘束はいまでも続いているため、十分に注意する必要があります。
イスタンブールには移民が増えている分スリや置き引きも増えていますので注意しながら楽しんでください。
イスタンブールでの注意点と緊急連絡先
最低限の以下のことに気を付ければ問題なくイスタンブールの観光を楽しめると思います。
①デモ等に近寄らない。
②大使館や総領事館、警察にすぐ連絡できるようにする
③スラム等の治安が悪い場所へは行かない
④地方では露出の多い服装は控える。
⑤お酒を飲んで酩酊しない
どこの国でも同じでトルコでも例外ではありません。
トルコにおける日本人向けの緊急連絡先
◎在トルコ日本国大使館 :+90-(0)312-446-0500
◎在イスタンブール日本国総領事館 :+90-(0)312-437-1812
(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)
◎警察 :155
◎交通警察:154
◎救急 :112
◎消防 :110
◎沿岸警備:158
イスタンブールの治安はトラブル回避で楽しみましょう!
いかがでしたでしょうか?治安が良いと言っても日本ではないので日本の常識は全く通用しませんが、注意していれば無用なトラブルを避けて安全に楽しい観光が出来ると思います。
この記事を参考に是非トルコでの旅を満喫していただければと思います。
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