トルコの観光地は沢山あるのですが、コンヤと言われる場所をご存じですか?
コンヤと言えば、メブラーナ、セマーと言われる回転舞踊を聞いたことがある方も居るのではないでしょうか?
そこで、コンヤはどの様な所で、メブラーナとは誰なのか?なぜ回転するのか?など調べてみました。
この記事ではトルコの観光名所の1つであるコンヤのおすすめスポットを地図でご紹介させて頂きます。
【コンヤはどんなところ?】
コンヤ(Konya)は、トルコの内陸アナトリア地方の主要都市の一つ。
トルコを代表するイスラム神秘主義教団「メヴレヴィー教団」の総本山があったことから宗教関連の観光スポットが多数あります。
11世紀ごろセルジューク朝が栄えイスラム教の礼拝堂であるモスクが多くあり、宗教都市として繁栄しているのですが、イスタンブールとは全く違った建築様式や装飾を持つ建物が多いので、比べてみるのもおもしろいですよ。
トルコの観光名所コンヤおすすめスポット
コンヤには、紀元前3000年から続く神秘主義が有り、一味違ったトルコの観光地。
宗教的な建物が多いですが、建築物等もイスタンブールに有るものとはまた違った建築様式がみれます。
【メヴラーナ博物館(Mevlana Muzesi)】
旋回舞踊で有名なメヴラーナ教団の総本山と言われ、奥に行くとメヴラーナの棺があります。天井や周囲の壁に施されているきめ細かい装飾に目を奪われます。
メヴラーナセラレディンルーミの墓は、1274年にメヴラーナの息子スルタンヴェレドによって建てられ、毎年何千人もの観光客が訪れます。
館内は土足で入ることが出来ず、靴カバーをして入らなければいけないので注意して下さいね!
博物館の中にはメヴラーナの愛用品や衣服、工芸作品、クルアーンの写本等が展示されており、中央のガラスケースにはムハンマドの顎鬚を収めた小箱が置かれています。
博物館の周囲にも様々な展示物があり、博物館の裏側にはかつてのセルジューク朝宮殿のバラ園がありますよ。
庭園の近くにはカフェも有るので、時間のある方は是非トルココーヒーを片手に思いをはせてみてはいかがでしょうか?
旋回舞踊についてですが、旋回舞踊というのは白いスカートのような白装束をまとい、男性がひたすら廻る踊りのことです。
【メヴラーナとは誰?】
メヴラーナとは「我が師」という意味でジェラルディン・ルーミーの事を指し寛容と平和の象徴。イスラム教の神秘主義派のひとつメヴラーナ教団の創始者
メブラーナはアフガニスタンで生まれましたが、子供のときにキャラバンを従え、各地を放浪しながら現在のトルコのコンヤに定住しました。
放浪中は自然の厳しい条件下で生きることになり、このときの経験や体験がメブラーナ宗教の思想の基本となったといわれています。
メブラーナは人間の思想を宇宙と結びつけていて、われわれが住む地球を含め宇宙は丸い型をしており永遠の時間を表していると考え
現在コンヤのメブラーナ文化会館(毎年12月にメブラーナ祭が行われる会場)の天井は半円のドーム型をしていて、満天の星が輝く夜空のようにデザインされています。これは宇宙を示しており、宇宙の中で旋舞(セマ)をしているのですよ。
【旋舞(セマ)セマの衣装について】
旋舞(セマ)の衣装は円形型のつばのない長い帽子は墓石を表し、初めにまとっている黒いマントはお墓を意味しています。
ダンスの始まる前にこのマントを脱ぎ棄てるのは死の束縛から解放されるという意味があります。
白いスカートは死者がまとう白布を意味しており、くるくる回ることでスカートを広がるのを宇宙へと広がっていく感じを表現しているそうです。
トルコ革命が起こり、政教分離の一環として教団を解散させ旋回舞踏は禁止となってしまいました。
そして霊廟兼モスク、修道場は博物館となり、現在は、年に一度のメヴラーナ追悼祭の時だけこの場所で旋回舞踏を行う事が許されていますが、観光客のために、メブラーナ文化センターにてショーが行われていますよ。
舞踊を見る前は取り敢えず見てみようと軽い気持ちでしたが、実際に目の前で見ると、心がスッキリして不思議な気持ちになりました。
ショーとはいえ、心を無にしなければこの様な形で祈るのは難しいと思いました。
【インジェ・ミナーレ神学校(Ince Minare Medrese)】
引用:JTB
イスラム関係の彫刻博物館。トルコで最も優れた芸術作品の1つといわれているアラビア文字や幾何学模様の浮き彫りがとても美しい門の脇にあるミナーレの壁面装飾があります。
1267年にイスラム教の神学校として設立され、細い(=インジェ)尖塔(=ミナーレ)という意味ですが、名前の由来になった細い尖塔は1901年に落雷に遭い、土台のみの三分の一の長さになってしまったのです。。。。
とは言え幾何学模様はとてもステキでしたよ。
【カラタイ博物館(Karatay Muzesi)】
引用:wikimedia
セルジューク朝の高官ジュラレッディン・カラタイによって作られた神学校。
オスマン帝国時代の19世紀末まで、イスラームについて学び、コーランの暗唱などを習う神学校として使われていました。
1955年からは、陶器博物館として開館していて、コンヤとその周辺で発見されたセルジューク朝とオスマン帝国時代のタイル、陶器製の皿、ランプ、漆喰製の出土品が多数展示されています。
観光ツアーでは内部に入らない事も多いのですが、スタラクタイト(鍾乳石)で作られた、セルジュク様式のレリーフ装飾が見事な正面玄関だけは見逃さないようにして下さいね。
コンヤ考古学博物館【Konya Archeological Museum】
Konya Archeological Museum(コンヤ考古学博物館)は1962年にオープンした小さい博物館ですが、ヘラクレスの12の労働を描いた石の彫刻を見ることが出来ます。
新石器時代、初期青銅、ヒッタイト、フリギア、ギリシャ、ローマ、ビザンチン時代が展示されていて、チャタルホユック、カンハサン、エルババ、スズマ、カラホユック、アラエディンヒルの発掘物とローマの彫像などが展示されています。
月曜日を除く毎日展示されていて、無料!!
昼食時間の午後12時30分から午後1時30分まで博物館は休業していますので、時間に気を付けて下さい。
【ベイシェヒル湖国立公園】
引用:wikimepia
トルコで3番目に大きな湖であるベイシェヒル湖。コンヤから少し離れていますが、バスや車で移動される際に立ち寄るのにいかがでしょうか?
湖のほとりにあるエフラトゥン・プナールに立ち寄ると、ヒッタイトの珍しいモニュメントである噴水を目にすることができます。
セルジュク時代の興味深い建物があちこちにあります。
湖の南西は自然がそのまま残るベイシェヒル湖国立公園になっていて、モニュメントには、エシュレフオール・モスクと神学校、湖の反対側には夏用のクバッドゥー・アバッドゥ宮殿があります。
【キリストラ古代都市】
引用:Hürriyet Daily News
Kilistra Antique City(キリストラ古代都市)はメラム地区のGökyurt(ギョクルト)村にあります。
こちらもコンヤ中心部からは離れていますし、まだ観光地化されていないのでそのままの遺跡が見れます。
外観から見ると、自然の岩のように見えますが、内部は、巨大で新鮮な彫刻が施されさらに、隠された抜け穴には、挿入された照明と換気のような非常に完璧なシステムが作られていました。
ヘレニズム時代とローマ時代(紀元前2世紀-紀元3世紀)にさかのぼり、偶像崇拝者や異教徒、他の異なる宗教から逃れこの場所に定住し、攻撃から身を守るためにここに様々な教会、聖域、礼拝堂を建てたといわれています。
【Alaaddin Mosque Keykubadアラエディンモスク】
引用:wikimepia
1220年、この時代の統治者セルジューク朝スルタン、カイクバード一世によって古代のコンヤ城の跡地に建てられたコンヤで最大かつ最古のモスク。
このモスクは、コンヤの町を見おろすアラアッディンの丘に建っていて町が一望できます
イスタンブールなどで観光できるモスクからすると、地味で質素な印象を受けますが、トルコ人が中央アジアからアナトリア地方に移り住んだ当初、中央アジアの文化の影響でドームのない四角形の簡素なモスクが多かったといいます。
後にセルジューク時代を経て、オスマン帝国時代になるとドームのある豪華なモスクが多く作られるようになったのですよ。
このモスクの説教壇は黒檀で出来ており、セルジューク王朝の木工技術の素晴らしさが良くわかり青いタイルが随所に使われていて、派手さはないけれど落ち着いた雰囲気のあるモスクです。
【Nasreddin Hodja humor Parkナスレディン・ホジャ公園】
引用:wikimepia
ナスレッディン・ホジャ(Nasreddin Hoca)は、トルコ民話の登場人物。
トルコ人の間で語り継がれる頓智話、小話の主人公であり、神話・伝説に現れるトリックスターの一人に挙げられる。ホジャの小話を集めた行状記はトルコのイソップ童話とも言われています。
この公園の反対側には、ナスレッディン・ホジャの墓が有ります。
アクシェヒル特有のお土産も購入できるので是非いかれてみてはいかがでしょうか?
【塩湖 Tuz Gölü】
引用:NTV
コンヤの中心地とカッパドキアの中間にある Tuz Gölü(塩湖)。
驚くことにこの湖の塩分濃度はイスラエルの死海よりも濃い34%。水深は1~2mと浅く、乾季に水が蒸発した後にはおよそ30cmの塩の層が出来上がり、トルコ国内の塩の70%が生産されています。
雨季には雨水が広がり幻想的な水鏡が出現します。
私はオリジナルのツアーバスで行ったのでアンカラからコンヤへ向かう際に途中下車させてもらいました!とても綺麗でしたよ。
【メヴラーナの7つの教え】をご紹介します
-寛大さと助けの川になりましょう。
-思いやりと慈悲の太陽のようになる
-他人の欠陥をカバーする夜のように。
-怒りと欲求不満で死んでいる。
-謙虚さと謙虚さのように。
-寛容な海であること
-あなたがそうであるか、あなたがそうであるように。
コンヤにはトルコの別の顔がみれる
トルコの観光地の1つであるコンヤの観光スポットを地図でご紹介させていただきました。
コンヤはまだまだ日本人にはなじみのない場所という事も有り、ツアーで行かれるのをお勧めします。
イスタンブールとは違うもう一つのトルコを見て頂けると思います。
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