国土が広いトルコ。地域によって気候が異なるので、観光に行く際はベストシーズンを調べてから行きたいですよね。
トルコは地中海沿岸は冬も温暖ですが、
最古の遺跡ギョベクリテペが発見されたシャンルウルファは東部にあるので冬はかなり冷えますので、春や秋に行かれるのをおすすめします。
この記事では、シャンルウルファに観光へ行く際のベストシーズンとおすすめ観光スポットをご紹介します。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【シャンルウルファはどんな町?】
トルコ南東部、南東アナトリア地方に位置するシャンルウルファ( Urfa)は、シリア国境にも近い都市で、紀元前2000~3000年頃から栄え預言者アブラハムの生誕地としても有名な場所。
古代から中世にかけての西洋ではエデッサ(Edessa)の名でも知られていました。
神による人類救済の出発点として選ばれ祝福された最初の預言者アブラハム(イブラヒム)、旧約聖書に登場する預言者ヨブ、エリアが住んでいたといわれ、預言者の町とも呼ばれている地域なんですよ。
また、この町は同じく聖書の舞台となったハラン(アブラハムがカナンの地に移る前に住んだ場所)への観光の起点にもなっています。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【おすすめ観光スポット】
シャンルウルファ( Urfa)の「シャンル」は、独立戦争の際に勇敢に戦った住民に対して贈られた称号で、通称「ウルファ」と呼ばれることが多いです。
メソポタミア北部の街でユーフラテス川の東80kmほどの場所にある大きな盆地に位置する為、気候は、夏は極めて暑く乾燥し、冬は涼しく朝晩はかなり冷えます。
私が行ったのは3月。日中は普通のコートで中分な気温でした。世界史で勉強したユーフラテス川を自分の目で実際に見る日が来るとは夢にも思っていませんでした^^
日本人はあまり行かない東部地方、シリア国境に近いウルファですが、近年発見された古代遺跡などのおすすめスポットが有るのでご紹介したいと思います。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【Cave of Abraham(アブラハムの誕生洞窟)】
シャンルウルファ北部には2つの洞窟があり、その1つはノアの洪水後、神による人類を救済するために使わされた最初の預言者といわれるアブラハムが生まれたとされる神聖な洞窟です。
アブラハムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の始祖であることから、Cave of Abrahamは多くの人々に敬われており、一度は訪れたい場所として名前が挙がることも多い観光スポットなんですよ。
【メヴリド・ハリ・モスク】
アブラハムが生まれた洞窟に隣接するメヴリディ・ハリル・モスク
モスクは洞窟の西に建てられ中庭と門は、1947年にハシミュスリムハフズによって一般の人々の助けを得て建てられました。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【Balıklı göl(聖なる魚の池)】
シャンルウルファの中心部の南西に位置するこの湖は、預言者アブラハムが火に放り込まれたときに倒れた場所として知られています。
アブラハム(アラヒセラム)が当時の残酷な支配者であるネムルートと彼の民と戦い始め、一神教への信仰を守るために、彼は今日のウルファ城のある丘からネムルートによって火に投げ込まれました。
その瞬間に、神の力で火は水に変わり、木は魚に変わりアブラハム(アラヒセラム)は湖に落ちます。
そのアブラハム(アラヒセラム)が落ちた場所と伝えられています。
アイユーブ朝時代の1211年に、かつてのキリスト教会の聖堂を再利用し建設されたハリル=ウル=ラフマン(Halil-ur-Rahman)モスクの中庭にあり、周りは庭園に囲まれています。
大勢の魚が観光客の投げるえさに殺到していますが、白い魚を見たものは天国に行けるという言い伝えもあるそうですよ。
オスマン帝国時代の1716年に建設された、比較的新しいモスク「ルズワニイェ・モスク(Rizvaniye 」もこの池と一体になっています。
サクンの住居
ウルファ文化を反映した最も重要な石造りの大邸宅の一つ「サクンの住居」など Balıklı göl周辺には、さらにいくつかのウルファ邸があります。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【ケラナックの生産ステーション】
Kelaynak(ケラナック)鳥は伝説によると、ノアが箱舟から解放した最初の鳥だそうです。
モロッコのアラビア半島から広い領域で繁殖していましたが、絶滅の危機にあり、ナイル渓谷とBirecik(ビレシク)にのみ存在します。
Birecik Kelaynak Uretme Istasyonu(ケラナックの生産ステーション)は、世界で姿を消し、ビレシクにしか存在しない渡り鳥のケラナック鳥の消失を防ぐために、1977年に林業総局によって設立され、存在を継続するために自然のままにされています。
Birecik Kelaynakノーザンボールドアイビス(ケライナック)は、ハゲたトキとも呼ばれ、鳥の最も重要な特徴は、「一夫一婦制であり、妻に非常に忠実であること」
渡り鳥であるケラナクは、2月から7月にビレチクで繁殖期を過ごし(6か月)、8月から1月にエリトリア、エチオピア、イエメン、サウジアラビアで冬期を過ごします(6か月)。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【ヨブの泉(アイユーブ預言者)】
ヘブライ語聖書のヨブ記には、正義の人であるヨブ(アイユーブ)が神の激しい試練を受けながらも、神を信じ続ける姿が描かれています。
体中にできものが出来る病気にかかり、その病に耐え神への信仰を保ち続け忍耐しました。
クルアーン38章41~42節には、アイユーブ(ヨブ)が神の言葉に従って、足で地面を踏むと清らかな水が湧き出てきて、その水で体を洗うとたちまち「できもの」は治癒したと記述されています。
その泉の場所がシャンルウルファの町の地下にあるヨブの泉であり、今日まで聖なる水が湧き出ている、と信じられています。
紀元前460年、ノナ司教がこの井戸の水がハンセン病、ゾウ、痛風の病気に良いと気づいたとき、彼はここに病院と浴場を建て、ビザンチン時代、ここに建てられたダミアン修道院は、井戸の癒しの水で患者を治療しました。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【ハランハウス】
ハラン遺跡にある「ハランハウス」は壁も屋根も日干レンガでできていて、屋根は日干レンガを持ち送った円錐ドームになっています。
民族衣装を着て記念撮影もさせてくれました^^;
中庭には、臼、脱穀板、アイラン(ヨーグルト)づくりのためのヒツジの革袋などもありました。
この形の家は、アフガニスタン北部からイランにかけてあり、日干しレンガをせりもちにしてドーム型に築いている。ササン朝ペルシア時代からの伝統技術。
このあたりの方は皆さんこの様な家に住んでいます。
ツアーバスの運転手さんが私たちの見学が終わるのを外で横たわって待っていたのですが、
メッチャ絵になる!映画のワンシーンみたいでしたよー
カメラの用意が遅くてシャッターチャンスを逃してしまいましたが、、、、
ちなみにウルファに住んでいる方達見た目は貧しそうですが、とーってもお金持ちだそうですヨ
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【Göbeklitepe】
ギョベクリテペは、シャンルウルファの郊外の丘の上に在る世界で最も古い新石器時代の遺跡。
「文明の発祥地」であることが明らかになりました。
ストーンヘンジより古く、メソポタミアより古く、約1万2千年の歴史を持つ人類の歴史を変えました。
世界で最も古く最大のカルトセンターと考えられているギョベクリテペにより、定住生活への移行における宗教的信念の効果が証明されました。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【シュアイブ市】
ハランのオズケント村と呼ばれるシュアイブ市の歴史的遺跡に位置しています。この都市の建築遺跡はローマ時代に属していると推定されています。
かなり広いエリアにまたがるこの歴史的な街は、城壁に囲まれ多くの岩の墓が市内中心部に建てられました。
預言者ムハンマドはこの都市に住んでおり、預言者ムハンマドから預言者の名前をとったと考えられています。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【サラディンモスク】
過去に、サラディンモスクの跡地に聖ヨハネ教会(洗礼者ヨハネ)がありました。
セラハッティン・エユビ時代(900〜1250年)の間にこの教会にモスクが建てられ礼拝のエリアは窓に強く照らされています。
これらの窓の両側には、半柱とドラゴンレリーフが絡み合っていて、さらに、建物がモスクになった後、半柱の首都に十字架をつけた聖人と鳥の像も石膏で覆われました。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【世界最古の大学】
ハランの遺跡には「世界最古の大学」という看板が建てられています。
紀元前387年頃にプラトンが創設したギリシアのアカデミヤを引き継いで、古代ギリシアの文献を現在に伝える役割を果たしたのが、このハランとジュンディーシャープール(現在のイラン西部)の学問所だったと伝えられています。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【Sanliurfa Archeology and Mosaic Museum】
トルコ最大の考古学博物館。展示内容が素晴らしいだけでなく、見せ方にも工夫を凝らし、内容は、旧石器時代に遡り、歴史好きには必見の博物館です。
まだできたばかりのミュージアムで館内はとても広く、ギョベクリテペの遺跡から出土したものやレプリカなどが展示されています。
隣にはモザイク博物館もありますが、トルコの中でも最大級かと思われるぐらい広く、たくさんのモザイク画が展示されています。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【ハレプリバチェモザイク博物館】
シャンルウルファ博物館の隣にあるハレプリバフセモザイク博物館。
ハレプリバチェモザイク博物館には、神話で言及されている女性の戦士アマゾンを描いた唯一のモザイクもあります。
不法発掘され、密輸されていたオルフェウスのモザイクは、アマゾンの女性の狩猟シーンでいっぱいのこのモザイクの隣に展示されています。
トルコ観光S.ウルファのベストシーズンは?古代遺跡が語る預言者の町とは?!【Potbelly Hill】
1万年前の石器時代の遺跡を生で見ることができます。
街から交通の便がかなり悪いので、現地でツアーに参加するのがおすすめ。
レリーフの保存状態はかなり良く、きつね、あひるなど見てすぐにわかります。まだ観光用に整備されていませんので歩きやすい靴で来たほうがいいですよ。
たまに石垣にサソリがいるので注意しましょうね!
まとめ
いかがでしたか?まだあまり知られていないシャンルウルファですが、実は遺跡の宝庫。
日本人にはマイナーな場所かもしれませんが、古代遺跡が発見されるなど、興味の持てる場所ではないでしょうか?
トルコの東部地方のツアーもあるので是非いかれる際の参考になればと思います。
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