トルコの世界遺産ランキングで何時も上位表示されるカッパドキア。
自然が作り出した摩訶不思議な世界やトルコの歴史を語るときに忘れてはならない多くのキリスト教徒たちが住んでいた「地下都市」。
今なお洞窟住居に住む人々もいるカッパドキア。雨の少ないこの地域で、人々や動物たちはどのように過ごしてきたのか?興味がわいて来ませんか?
カッパドキアには1度ならずとも何度も行きたいと思わせる魅力が有るのはなぜか?私はとっても気になります。
この記事ではトルコの世界遺産ランキングで何時もランクイン、しかも上位にくるカッパドキアの魅力を皆さんにご紹介したいと思います。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【カッパドキアの魅力】
カッパドキアは中央アナトリア地方の歴史的地域と、アナトリア高原の火山によってできた大地の意味合いを持ち、自然遺産と文化遺産の両方の基準を満たす世界複合遺産。
何億年もの歳月に発生した火山灰や溶岩が重なり合い、複雑な地形がつくられた一帯。
まるで妖精が住んでいるかのような不思議な岩。キリスト教徒や修道士が過ごした洞窟住居などが今でも保存されています。
日が暮れる頃になると景色も姿を変える魅力的なカッパドキアに是非訪れてみて頂きたいと思います。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【おすすめスポット】
カッパドキアはとても広く、すっぽりと東京都が入ってしまうほど。
この記事では多くの方が行かれる人気スポットに加え、穴場スポットもご紹介したいと思います。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【ギョレメ渓谷&ギョレメ国立公園】
ギョレメ渓谷とギョレメ国立公園は、中央アナトリア地方のエルジェスとハサン山の間の火山地域に位置しています。「ギョレメ」とは、「見てはならないもの」という意味。
6000万年前、 火山が活発だったときに噴出した溶岩はギョレメ渓谷の地面を形成し、 降雨、洪水、風食により、この地域は出来上がりました。
ギョレメ国立公園周辺は、丘陵で隠れ家に非常に適し、キリスト教がまだ受け入れられていない時代に最初のキリスト教徒の故郷となり隠れ家や保護住居として洞窟や奇岩群(妖精の煙突)を使用し地下都市を建設。
今でもいたるところに地下都市の痕跡が残っています。
訪問するベストシーズンは、
4月~10月 8:00~19:00
11月~3月 8:00~17:00
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【ギョレメ野外博物館】
教会や修道院を岩を削った洞窟に色彩豊かなフレスコ画が見られます。
7~13世紀のギョレメ渓谷は、キリスト教徒の一大シェルター。この時期、ビザンティン帝国による偶像破壊やイスラム教によるキリスト教徒迫害などを逃れ、渓谷に隠れ住むキリスト教徒たちが急増したそうです。
キリスト教徒たちは先住者が使った洞窟を掘り広げたり、新たな洞窟を掘ったりして聖堂や修道院を造り、信仰を守ったのです。いずれも聖堂の入り口は他の岩山と見分けにくく造られています。
特にフレスコ画が有名な教会として、リンゴの教会、バルバラ教会、ヘビの教会、暗闇の教会、サンダルの教会などが挙げられます。
教会のフレスコ画は、その美しい保存状態を維持するため、写真撮影は禁止されています
「ギョレメ野外博物館」を観光する時のポイントは時間帯。夏は早朝。冬は暖かい昼間に訪れるのがおすすめです。ギョレメの中心地から徒歩約20分の所にあります。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【シメオン修道士の隠家(パシャバー (Pasabag)】
高い位置から景観が楽しめる見晴台が数多くあり、ここで見る日の出と日没時の光景はまさに絶景
谷には、ブドウ畑の中に高い妖精の煙突と呼ばれる奇岩があちこちに立ち並んでいます。
パシャバーの「バー」は「ブドウ畑」を意味していてその名の通りブドウ畑の中に妖精の煙突がそびえたち、妖精の煙突は隠れ家だったそうで中にはかまど・リビング・寝室があり、ちゃんと光を確保する窓も造られているのですよ。
ここの岩の中には、5世紀の修道士である聖シメオンが隠れ住んでいた修道院が残されていて、岩をくりぬいて作られた岩窟修道院だったからこそ現在でも残っているのですね。
そんな岩造りの聖シメオンの隠れ家は中に入ることも可能。以前は2階部分の岩窟にも入れたのですが、残念ながら現在は足場の崩落があり、上がれなくなってしまっています。
聖シメオンは、はじめ高さ2メートルの場所に住処を掘ったそうですが、その後さらに上の15メートルの高さの場所に移り住んだそうです。それからは、弟子たちが持ってきた食べ物を食べるときだけしか降りてこなかったようです。
「パシャバー地区」へ行くには、ギョレメからアヴァノス行きのバスに乗るか、または現地発着ツアーに参加するのがおすすめ。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【3姉妹の岩 (Peri Bacalari)&ラクダ岩】
パシャバーの近く三姉妹の岩。カッパドキアのを代表する景色の一つです。
実際のキノコ岩はよくみると5本あるそうです。では、どうして三姉妹なのかというと、山の頂上より見下ろすと3本に見えるからだそうです。
カッパドキアの、ギョレメとユルギュップ間の国道沿いにあり 人だかりしていてバスも停まっているので、目立ちます。
上の方に展望台があり、見る位置によって2本から3本に代わります。眺望も良いので、立ち寄るべき絶景スポット。周囲にはお土産屋さんや休憩所もあり便利ですよ。
【ラクダ岩】
3姉妹の岩から車で15分くらいのところに、デヴレント渓谷「ラクダ岩」が有ります。
火山灰が堆積してできた凝灰岩が、侵食を受けてできた奇岩が連なる渓谷では、想像をふくらませながら、動物などのユニークな形にたとえることができるので『イマジネーションの谷』ともよばれているのだそうですよ。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【Tokalı Church(トカリ教会)】
ギョレメ屋外博物館の入り口近くの最も広い教会でフレスコ画の壁画も多く残っています。
ギョレメ屋外博物館との共通券がありますので、ぜひ立ち寄って頂きたい場所。
ウルギャップ通りからオルタヒサールの村へ延びる道路沿いにある奇岩内にできた教会(無人)です。
積雪のある時期は、崩れかけたフレスコ画に周囲の静かな雰囲気と真っ白な雪が合わさってとても神秘的な光景を目にすることが出来ますよ。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【Göre Harabeleri】
カッパドキアの静かで手つかずの美しい村「Göre Harabeleri」。
歴史的な家屋やモスクは観光地域でその自然の構造を保存している珍しい場所の一つです。
カッパドキアで見ることができる最も穏やかな生活文化と遺産の記憶をお茶を飲みながら感じる事のできる場所です。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【気球ツアー「ラブ・バレー(Love Valley)」】
広大なカッパドキアの全体像を感じるのに最適なのは、空からカッパドキア全体を見渡す「気球ツアー」。
「ラブ・バレー(Love Valley)」を悠々と漂う気球の群れは、カッパドキアを象徴するワンシーンです。
早朝にホテルを出発し、上空からカッパドキアの日の出と奇岩の絶景を堪能。周囲を飛行するいくつもの気球を眺めるのも楽しいものですよ。
気球ツアーへの参加を希望する場合は、最低でも2~3週間前には申し込みが必要です。
ちなみに、気球ツアーに参加しない方もラブバレーで絶景を満喫できます。標高が高いため、気球に乗っているような目線でカッパドキアの絶景を満喫できます。
この渓谷では、乗馬、クワッドバイク、ラクダ乗りができますし、野生のアーモンドの木を見ることが出来ます。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【カイマクル地下都市 (Kaymakli Yeralti Sehri)】
「カイマクル地下都市(Kaymakli Yeralti Sehri)」は、特に有名な地下都市。
地下8階にもおよぶ大規模な地下都市には、礼拝堂、台所、寝室、学校の教室が存在し、紀元前、ローマ帝国の迫害を逃れた初期のキリスト教徒が隠れ住みながら何世紀にもわたって掘り進め、複雑な形に拡張した遺跡です。
内部に入ると、まるで迷路のような地下空間の通路が続いており、かつては5000人もの人が住んだとも言われています。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【ウチヒサール】
「ウチヒサール」はカッパドキア地方で一番高いところにある村。
80mを超える直立した岩山を利用して、敵の侵入を防ぐ城塞として使われた岩が中心にあります。
尖った岩山を中心として、頂上から山裾にかけて家々が軒を連ねる景色はウチヒサールという言葉が意味する『尖った城塞』そのまま
村周辺の岩の上部には小さな穴が無数にあるのですが、これは鳩の家(鳩の巣)として利用されていて、糞を集めてブドウ畑などにまく肥料となります。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【ムスタファパシャ】
カッパドキア地方にあるムスタファパシャ村。
世界遺産であるこの村には今も実際に生活している人たちがいます。
古い場所では今から2000年もさかのぼりますが、その頃からほとんど同じ構造のままで何代にも渡って住み続けているのですよ。
石造りのギリシア様式の建物や、19世紀に建てられた聖ジョージ教会や聖バシリオス教会、聖ステファノス教会が残されており、教会内部の美しいフレスコ画を見ることができます。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【ウフララ渓谷】
「ウフララ渓谷」はカッパドキア南部にある美しい峡谷です。
全長12km、最深部で100mにもなる大きな渓谷で、壮大な大自然が満喫できます。
カッパドキアでよく目にする岩だらけの景色ではなく、ウフララ渓谷は水と緑の景観が魅力的なスポットです。
渓谷のいたるところには、かつてアラブ人から逃れてきたキリスト教徒たちが作った、数々の岩窟教会も残されています。
ウフララ渓谷はカッパドキアの中心であるギョレメから車で1時間ほどかかるため、ツアーに参加し他のスポットと一緒にまわるのがおすすめです。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【クズルチュクル渓谷】
カッパドキアには、サンセットポイントとして有名な場所がいくつもありますが、そのなかでもおすすめなのが、こちらのクズルチュクル渓谷(Kizilcukur)です。
クズルチュクル渓谷では、燃えるように沈んでいく真っ赤な夕陽とその夕陽によって奇岩群がどんどん赤く染まっていく様子を観ることができます。
まるで真っ赤なバラが咲き乱れていような光景から、ローズバレー(Rose Valley)とも呼ばれています。
クズルチュクル渓谷は、ギョレメの中心地からとても離れていますので、自動車で行くことをおすすめします。タクシーをチャーターするか、クズルチュクル渓谷観光付きのオプショナルツアーに参加するのがおすすめ。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【Cappadocia Cave Dwellings】
一般家庭にお邪魔してお茶できるツアーがあり、岩を削って住居とし生活をしていた過去の人間の息吹を感じることのできる場所。
岩を削って作った洞窟の中に、やはり岩のテーブや椅子、寝室。教会は岩に絵が描かれ、キリスト教徒が静かに祈りをしている姿が思い浮かばれます。
洞窟住居の始まりは遥か昔、4000年ほど前のヒッタイト時代だそうですが、なぜこんな不毛ともいえる土地を居住地に選んだのか?と不思議に思えます。
奇岩の一番上にある小さな空間は鳩をすまわせるための空間。鳩が巣を作り、卵を産んで雛を育てていく過程で、小さな空間には鳩の糞がたくさん残されます。
その糞を肥料として利用し、ブドウを育てるそうですよ。キリスト教徒たちにとって葡萄酒は大切ですからね。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【Cappadocia Art & History Museum】
トルコの昔の暮らしがみえるMustafapaşaにある「Cappadocia Art & History Museum」。
建物は築160年、地下3階地上4階。壁の模様やドアの装飾が特徴的で、ギリシャ人の住まいだったそうです。
著名な人形作家のオーナーがトルコの昔の人々の暮らしの様子を人形で表現しています。人形が纏う衣服の生地に古いものが使われていて、とても興味深い展示ですよ。
すこしギョレメの町から遠いので、タクシーかツアーで行くのがおすすめ。
凝固した火山噴火から切り出された600の教会を全て見て回るのは時間がかかりますが、それぞれ違うので面白いです。
教会内部のフレスコ画は本当に素晴らしく、なかでも暗闇の教会の絵が一番素晴らしかったです。世界で一つという絵が見れますよ。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【Selime Monastery】
斜面が急で上り下りが結構大変ですが、巨大な教会、美しい展望、奇岩の中に昔の宗教遺構が残されており歴史好きとしては非常に興味深い場所です。
部屋やチャペルやワイナリー等いろいろな部分を洞窟の中に入って見学することができます。
洞窟内にはたくさんの部屋があり、外から見て予想していた以上のものでした。洞窟内を登って行くとその先から、スターウォーズのロケ地になったという、丘(谷?)を見ることも出来ます。
個人で行くのは難しいので、現地ツアーで行かれるのがおすすめです。
トルコ世界遺産ランキング!カッパドキアが常に上位になる魅力とは?【Guray Museum】
オスマンスタイルの陶器と磁器を展示している美術館。
プノンバケンアバノスに位置するこの美術館は外見は控えめなですが、中に入ると壮観な博物館スペースが有り近代的で設備も充実しています。
古代の中に近代的な陶磁器、展示スペース、カフェ、ワークショップ、ショールームなどが有ります。
まとめ
いかがでしたか?トルコ世界遺産 カッパドキアの魅力を知っていただけたでしょうか?
トルコの世界遺産であるカッパドキアへ行かれる際には参考にしていただければと思います。
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