日本のお正月は1月1日。旧正月(春節)はあまり馴染みがありませんが、韓国やベトナムへの旅行を予定している人はいつなのか気になるところですよね。
旧正月は日本ではあまり馴染みがありませんが、韓国やベトナムなど日本を除く多くのアジア圏の国では1年で最も特別な日とされています
2020年~2021年の旧正月がいつなのか?韓国、ベトナムなど各国での過ごし方も紹介します。
旧正月2020-2021韓国やベトナムはいつ?【旧正月(春節)とは?】
旧正月(春節)とは、旧暦の正月のことです。日本では新暦のお正月でお祝いをするため、旧正月にお祝いすることはなくなりましたが、韓国やベトナムなどのアジア圏では旧正月をお祝いするのですよ。
日本でも1872年(明治5年)までは、旧暦が公式の暦でしたが、現在の暦は、旧暦に対して新暦とも呼ばれる太陽暦となっています。
中国や韓国、東南アジアでは今も旧暦で旧正月(春節)をお祝いするため毎年日付が変わります。
2020年と2021年の旧正月(春節)の時期や期間、国別にはどのように過ごすのでしょうか?
旧正月2020-2021韓国やベトナムはいつ?
旧正月は前年の旧正月の日から10~11日早まり、3年に1回は18~19日遅くなるという感じです。
旧暦の1年は「約29.5日×12ヶ月=353~355日」となるので、1年後の同じ日の地球の位置は約10日分ズレが生じるため。毎年ではありませんが、国によって1日前後の違いが出てくる年もあります。
2020年の旧正月(春節)休暇の期間は、 1月24日~1月30日、2021年の旧正月の期間は2月11日~17日と予想されています。
正式には、年の12月に旧正月(春節)の日程が発表される予定です。
2020年以降の旧正月の予定は下記のとおりです。
2020年1月25日
2021年2月12日
2022年2月1日
2023年1月22日
2024年2月10日
2025年1月29日
旧正月2020-2021韓国やベトナムはいつ?【旧正月(春節)の祝い方】
旧正月(春節)は韓国、ベトナム、台湾などさまざまな国で大切な行事とされていて、各国で、その国ならではの旧正月(春節)のお祝い方法があるのですよ。
●家や街の飾りが豪華で見栄えがあり、雰囲気を楽しめる
●旧正月(春節)のセールがある
●場所によっては入場料などが無料になることもある
●旧正月中の航空費が安くなる傾向が有る
◎2020年については 東京オリンピックの影響で、来日観光客が増え、海外の観光地などが空く可能性がある
【台湾での旧正月(春節)】
台湾の旧正月(春節)は中華圏のため、 中国とほとんど同じ。
そして台湾では連休が少ないため、旧正月の連休が唯一の長い連休となり、台湾の人たちは、新年を家族と迎えるために帰省したり、海外旅行に出かけたりして旧正月を過ごします。
とくに台北の迪化街の「年貨大街」は、年越し商品を売る歳市で、観光に訪れても楽しめる場所。
但し、旧正月前は帰省ラッシュが続くので注意してくださいね。
台湾の旧正月の時期は、色鮮やかなランタンフェスティバルや平渓天燈祭など、見ごたえのあるイベントが多く開催されます。
台湾などで「除夕(じょせき)」と言われる大みそかから、家族みんなで水餃子を作り、除夕から5日間にわたり食べるのが伝統。水餃子が昔使っていたお金に似ているため、縁起がいいのだそうです。
迪化街で開催される年賀大街は、日本の上野や築地のような賑わいがあり、イベント期間中は歩行者天国になり旧正月(春節)の品が並びます。
もちろん、お正月の飾りがたくさんあり、年菜というお正月料理も買うことができるので、多くの人で賑わっています
【韓国での旧正月(ソルラル)】
韓国では旧正月のことを「 ソルラル」といいます。
韓国も旧正月を盛大にお祝いし、家族と自宅で過ごすことがほとんどなので、いつもは大勢の人がいるソウル市内も、あまり人を見かけなくなります。
伝統料理としては、「 トックッ」というお餅のスープを食べるのですが、お白いお餅は年が明けたことを表し、丸い形は太陽を意味しているという説があり、めでたく新年を迎え1年を健康に過ごせますようにと、願いを込めます。
韓国の旧正月中は、 古宮が入場料が無料になるところがほとんどなのでおすすめですよ。但しお店等は休みの所もあるので、行きたいお店などは事前にチェックしておいた方が良いです。
【ベトナムでの旧正月(テト)】
ベトナムは旧正月は「 テト」といい、花をたくさん飾る風習があります。
町中に花のアーチやフラワーロードができたり、家々の玄関先には色とりどりの花が並び花屋さんは大忙しで、花市場も開催されるほど。
お祝いの花の種類は様々ですが基本的には、キンカンや桃、梅の花などが縁起物で人気です。
ベトナムの旧正月はあまり自宅でのんびりせずに、昼も夜も屋外で盛大に盛り上がります。
旧正月は、公的機関や店舗は定休日となりますが、観光客が多いエリアはお店も開いていて、セールが開催されていますので、行きたいお店などの情報をチェックしておくのがおすすめ。
ブランドショップでもセールが開催されているため、お目当ての商品がお得に買えるかもしれません。
ベトナムの旧正月(春節)は、多くの高級ホテルでカウントダウンパーティーやランチ、ディナーのイベントも開催されていますので要チェックです。
【シンガポールの旧正月】大人もお年玉をもらえる
シンガポールでも、日本のお年玉のような「紅包(アンパオ)」という金封をあげる習慣があります。
ただ、シンガポールでは日本のように子どもだけにあげるのではなく、同僚や部下、友人、店員などにも紅包を渡し福を回すように全員で旧正月(春節)を祝います。
チャイナタウンでは、旧正月(春節)がカウントダウンから盛大にお祝いされ、打ち上げ花火や、大迫力の爆竹、お祭りならではの竜や獅子の踊りや、赤系の飾りつけで街や家が彩られ盛大にお祝いします。
屋台などの出店数もかなり多く、旧正月(春節)料理や旧正月(春節)の代表的なお菓子、「バクア」等人気のお菓子が売っています。。
【タイでの旧正月】水かけ祭りが有る
タイでは、お正月が合計3回あります。新暦の1月1日と、旧正月(春節)の1月半ばと、タイの旧暦(チャントラカティ)のソクランです。
「ソクラン」はみんなで水を掛け合いお清めをする、水かけ祭り。ゴーグルや水着を持参する人もいる程、ずぶぬれになって楽しみます。
旧正月(春節)は、中国と同じような金色や赤の華やかな飾りつけをしたり、ショッピングセンターでのセールで賑わったりします。
家で静かに過ごすよりは、 子どもから大人まで旅行に行ったり、買い物に行ったり外出して過ごします。
【マレーシアの旧正月】旧正月が4回ある!
マレーシアのお正月も、やはり多民族かつ多宗教なので、旧正月が4回もあります。
旧暦、西暦、ヒンドゥー暦(
旧正月(春節)ならではの伝統てきな食べ物として、「イーサン」があり、冷やし中華のような盛り付けで、赤い揚げた麺や、きゅうり、マンゴー、パイナップル、パクチーなど現地の名産が使われます。
マレーシアの旧正月(春節)のおすすめはショッピングモール。セールはもちろん旧正月(春節)の限定商品も多く、飾りつけも工夫を凝らした装飾がたくさんあります。
店内で楽器の演奏や、獅子踊りが行われていて天候、気温に左右されず楽しめますよ。
【中国での旧正月】
中国の旧正月は、金色と赤色を基調とした「福字」や「春聯(しゅんれん)」を飾り豪華です。
日本のお年玉にあたる「圧歳銭(ヤースイチェン)」が配布されることもあり、親戚も多い子供の中には、数十万円をもらっている子もいます。
また、厄年になる年男と年女は厄払いするために、赤色の服を着用して1週間外出しないという風習もあるようです。
北京を含む中国北方では大晦日「除夕」から家族が集まって餃子(水餃子)を作ります。年越しに餃子という習慣は明の時代ごろから始まったそうです。
餃子がとてもおいしくて、その形が金子や銀子に似ていて縁起が良いからと言われているのだそう。
中国のハルビン氷祭りは、世界三大氷祭りで有名で大々的に開催されて、多くの観光客も観光に来ています。
逆に春節では縁起を担ぐ事が多いのでやってはいけいない事もあります。
1、お皿を不注意などで割った場合には、「歳歳平安(ずっと平和でありますように)」(「歳歳」は「砕砕(砕ける)」と同じ発音、)と唱えて、凶を吉化します。
2、幸運の糸を切ってしまわないため刀、鋏などは使ってはいけなく、家によっては刃物をしまってしまう家もあります。
3、幸運や福を家から吐き出してしまわない様にするために地面を掃いたり、ゴミを捨てたりもしないそうです。
【沖縄での旧正月】旧正月はお休みじゃない
沖縄で旧正月のことを「ウチナーソーグゥチ」と言い、中国の数え方を基本としているのですが、中国のように祝祭日にはなりません。
しかし、沖縄料理で新年のお祝いをして過ごし、漁港に泊まる船に大漁旗が掲げられ市場では、旧正月のお飾りや食べ物の販売などがされ1年の無事を祈りながら、1日を過ごします。
【インドネシア&インドの旧正月】
その他インドネシアのバリ島では1年を210日とする独自カレンダーのウク暦、インドの暦が起源との説もあるサカ暦があり、それぞれに正月があります。
ヒンドゥー教で新年の祝いはディワリと呼ばれ、インドでは毎年10~11月にお祭りがあるのだそうですよ。
旧正月に旅行の計画をする時は気を付けよう
旧正月の2020年以降の時期や韓国、ベトナム、台湾など各国でのお祝いのやり方などをご紹介させていただきました。
国によっては民族大移動でお店が休みになってしまうところも有りますが、楽しめる場所もあるので他国のお正月を体験しに行ってみるのもよいのではないでしょうか?
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