ふと気が付くと洗濯物の加齢臭が気になり始め、次第に洗濯してもなかなか取れないと悩んでいませんか?
今では色々な洗剤や柔軟剤が洗濯物の加齢臭が取れると販売されていますが、それでもなかなか取れないことが有ります。
今日はその原因と対策を考えてみたいと思います。
洗濯物の加齢臭が取れない!【衣類に蓄積している】
年齢を重ねると気になってくるのが加齢臭。
洗濯しているのにも関わらず、洋服を着替えた後にも加齢臭のニオイが残っていることがありませんか?
洗濯した後も加齢臭のニオイがする場合は、皮脂の汚れが衣類に残り蓄積しているケースが考えられます。
特に水温が常温の場合では、油汚れを浮かせて洗い流すことは難しく、繰り返し洗濯を行っても皮脂油が残ってしまいます。
皮脂残りは次第に衣服に蓄積し、洗濯したばかりの衣類であっても、なぜか加齢臭の消えない状態になってしまいます。
洗濯物の加齢臭が取れない!【原因は老化現象】
加齢臭の原因となる30代から増えるペラルゴン酸。ペラルゴン酸とは、皮脂が生活の中で酸化することにより発生します。
30歳頃は一生の内で一番皮脂の分泌量が多く、男女ともに皮脂の酸化量が増えるため、加齢臭の嫌なニオイが増加します。
40歳前後になると、ジアセチルという汗に含まれる乳酸が皮膚細菌によって代謝・分解され発生した物質が臭いの原因となります。
ジアセチルは40歳前後に最も増加し、歳を重ねるごとに緩やかに減少します。
50歳から歳を重ねるごとに独特のニオイが強まるノネナール。
ノネナールとは、皮脂の中に含まれるヘキサデセン酸が代謝・分解されて発生します。
女性の場合もホルモンが低下することで男性と同じように加齢臭が発生します。
生活習慣の乱れが加齢臭を増加させる
歳を重ねると次第に新陳代謝が衰え、それに合わせて体の老化も進み次第に老化現象の1つである加齢臭が発生するようなります。
洗濯物の加齢臭を取る洗剤の選び方!
洗浄力の高い弱アルカリ性の洗濯洗剤は加齢臭に効果的な洗剤です。
弱アルカリ性の酵素が酸化を中和するので、加齢臭の汚れを洗い流すのに適しています。
普段の洗濯には酸素系漂白剤
白い衣服や枕カバー、シーツには酵素系漂白剤からブクブクと出る酵素の泡が、皮脂やタンパク質の汚れを落としてくれます。
人の体温以上の温度で1時間程度つけ置きすることで効果を発揮します。
すすぎにクエン酸を使った洗濯方法
クエン酸とは、レモンなどの柑橘類に含まれる成分です。酸性の成分でアルカリ性の汚れやニオイを中和して洗い流してくれます。
柔軟剤の代わりにすすぎのタイミングでクエン酸を入れると、洗濯物の吸水性を失わずに柔らかく仕上げることができます。
又ミョウバンには優れた消臭効果があります。
洗濯物の加齢臭の効果的な洗濯方法と注意点は?
なかなか落ちない加齢臭。効果的な洗濯の仕方をご紹介します。
溜め込まず早く洗おう
加齢臭の気になる衣類は、溜め込まずできるだけ早く皮脂油を洗い流しましょう。
夜に衣類を脱いだら、そのままつけ置きすることで加齢臭の染込みを防ぐことが出来ます。
遅くても翌日の朝に洗うようにできれば蓄積するニオイを落とすことができるでしょう。
生地により温度指定があるので洗濯表示を確認
衣服全般に使われやすい、ポリエステルやアクリル、ポリウレタンなどの化学繊維は一見して丈夫なように見えますが、熱に弱い性質があります。
特にポリウレタンは塩素系漂白剤に弱い性質を持っているので洗濯する際には洗濯表示の確認が必要です。
洗濯前につけ置きで皮脂の汚れを浮かせる
洗濯表示よりも少しぬるま湯に少量の洗剤を混ぜてつけ置きします。つけ置き過ぎは返って汚れ移りする場合もあるので30分~1時間を目安につけ置きしましょう。
汚れが浮き上がってくると、水の色が少し濁ります。
汚れの浮き上がった洗濯物をそのまま30秒ほど脱水にかけて軽く水抜きします。続けて先程と同じように、汚れが浮き上がるまでつけ置きします。
つけ置きして水が濁らなくなるまでこの工程を繰り返しおこないましょう。
水が濁らなくなれば、後は普段通りに洗濯するだけで、染み付いた加齢臭の汚れを洗い流すことができます。
それでも落ちない場合には熱湯洗い
しつこい皮脂汚れには熱湯を利用して洗濯すると加齢臭の汚れも落ちやすくなります。
洗濯表示を確認して温度表示に問題のない場合には、熱いお湯に洗剤を溶かし、つけ置きすることで更に効果を発揮します。
最近は家庭でもお湯を使って洗濯することのできる高温洗浄洗濯機が販売されています。
200Vのコンセントを使用するタイプの洗濯機は、パワフルに水を加熱することができるので、常温から80度での洗濯を選ぶことができ加齢臭の汚れも落ちやすくなります。
洗濯物の加齢臭が取れない!嫌なニオイを発生させないためには?
汗を付けない
服の嫌なニオイは、インナーひとつで対策できます。
吸水性がよく、速乾性のある素材を選び服が直接肌に触れるのを防ぐことで、臭いを回避する事にもなります。
濡れたらすぐ乾かす
濡れた服をそのままにしておくと、洗濯物の生乾きのような嫌なニオイが発生します。
すぐにハンガーにかけて風通しのいい場所に吊るして乾かすか、ドライヤーをあてて湿気をとるようにしましょう。
臭いをつけ加えない
衣類の加齢臭が気になるからと言って、柔軟剤を大量に入れたり香り付きの消臭スプレーでごまかしたりするのは逆効果です。
加齢臭と他の香りが混ざってしまい、嫌な臭いが増幅しますので臭いの原因を解消することを心がけましょう。
洗濯物の加齢臭が取れない場合は捨てる覚悟を
洗濯物に加齢臭を付けさせないための工夫や、加齢臭を落とすための方法をご紹介しましたが、これらの事をやっても落ちない場合は捨てることも選択枠の中に入れましょう。
生地を傷めすぎても良くないですからね。
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