Illustratorは、プロのデザイナーも使う高度なツールなので、初心者にとっては少し難しく感じるかもしれません。
プロでもすべての機能を使っているわけではないので、基本さえ押さえれば、初心者でもIllustratorはあなたの強い味方になります。
illustrator(イラレ)の画面の見方
イラストレーターを起動すると、様々なエリアや要素が表示され、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、それぞれの役割を理解すれば、イラストレーターの操作はぐっと楽になります。
この記事では、Illustrator初心者が最低限知っておくべきツールと、画面の見方とその使い方をわかりやすく解説します。
メニューバー
メニューバーとは画面の一番上にある細長いバーです。「ファイル」「編集」「オブジェクト」など、イラストレーターの様々な機能がカテゴリーごとにまとめられています。
メニューバーでよく使うメニュー
メニューバーでよく使うメニューを押さえておきましょう。
ファイル: 新規作成、開く、保存など
編集: コピー、ペースト、元に戻すなど
オブジェクト: 図形の作成、変形、整列など
書式: 文字のフォント、サイズ、色など
効果: ぼかし、シャドウ、3D効果など
表示: 拡大、縮小、表示モードの切り替えなど
ウィンドウ: パネルの表示、非表示、配置など
ツールバー
画面の左側にある縦長のバーです。イラストレーターで絵を描いたり、図形を編集したりするための様々なツールが格納されています。
ツールバーでよく使うツールを押さえておきましょう
1. 選択ツール(黒い矢印)
役割: オブジェクトの選択、移動、変形
使い方:
オブジェクトをクリックで選択
ドラッグで複数のオブジェクトを選択
選択したオブジェクトをドラッグで移動
オブジェクトの端にあるハンドルをドラッグで拡大・縮小
2. ダイレクト選択ツール(白い矢印)
役割: オブジェクトのアンカーポイントを編集
使い方:
アンカーポイントをクリックで選択
アンカーポイントをドラッグで移動
パスの形状を自由に変形
3. ペンツール
役割: パス(線)を描画
使い方:
クリックでアンカーポイントを追加
ドラッグで曲線を作成
パスを組み合わせて複雑な図形を作成
4. 長方形ツール / 円形ツール
役割: 長方形や円などの基本的な図形を描画
使い方:
ドラッグで図形を描画
Shiftキーを押しながらドラッグで正方形や正円を描画
5. 文字ツール
役割: 文字を入力
使い方:
クリックで文字を入力
ドラッグでテキストボックスを作成し、文字を入力
6. 塗り / 線
役割: オブジェクトの塗り(内側)と線(輪郭)の色を設定
使い方:
カラーパネルで色を選択
スウォッチパネルから色を選択
7. 拡大 / 縮小ツール
役割: キャンバスの表示倍率を変更
使い方:
クリックで拡大
Altキー(Optionキー)を押しながらクリックで縮小
スクロールホイールでも拡大・縮小可能
8. ハンドツール
役割: キャンバスの表示位置を移動
使い方:
ドラッグでキャンバスを移動
9. ズームツール
役割: 特定の領域を拡大表示
使い方:
ドラッグで拡大したい範囲を指定
10. 定規
役割: オブジェクトの位置やサイズを正確に測る
使い方:
表示メニューから「定規」を表示
11. ガイド
役割: オブジェクトの配置を揃えるための目印
使い方:
定規からドラッグしてガイドを作成
12. グリッド
役割: オブジェクトの配置をグリッドに沿って揃える
使い方:
表示メニューから「グリッド」を表示
13. パスファインダー
役割: 複数のパスを結合したり、切り抜いたりする
使い方:
ウィンドウメニューから「パスファインダー」を表示
14. 整列
役割: 複数のオブジェクトを整列させる
使い方:
ウィンドウメニューから「整列」を表示
ドキュメントウィンドウ
ドキュメントウィンドウとは、画面の中央にある白い領域です。
実際にイラストや図形を作成する場所です。
アートボード: ドキュメントウィンドウ内にある長方形の領域です。この中に描いたものが印刷されます。
パネル
パネルとは、画面の右側にある、様々な機能や設定を調整するためのウィンドウです。
よく使うパネル
カラーパネル: 図形や文字の色を設定する
スウォッチパネル: 色見本の一覧から色を選択する
レイヤーパネル: 図形やオブジェクトを重ね順に管理する
グラデーションパネル: グラデーションを設定する
ブラシパネル: ブラシの種類を選択する
コントロールパネル
コントロールパネルとは、画面の上部にある、選択したオブジェクトやツールに応じて表示が変わるパネルです。
よく使う項目
位置: オブジェクトの座標
サイズ: オブジェクトの大きさ
塗り: オブジェクトの塗り色
線: オブジェクトの線の色、太さ
不透明度: オブジェクトの透明度
画面の操作
画面を操作する方法を紹介します。
ズーム: Ctrlキー(Windows)またはCommandキー(Mac)を押しながら「+」キーで拡大、「-」キーで縮小できます。
スクロール: スペースキーを押しながらドラッグすると、画面を自由に移動できます。
パネルの開閉: ウィンドウメニューからパネル名を選択すると、パネルを開いたり閉じたりできます。
パネルの移動: パネルのタイトルバーをドラッグすると、パネルを好きな場所に移動できます。
まとめ
Illustratorには、まだまだたくさんの機能がありますが、まずはこれらの基本的なツールを使いこなせるように練習しましょう。
これらのツールをマスターすれば、Illustratorでできることがぐっと広がります。
この記事が、あなたのお役に立てれば幸いです。
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